沖縄生まれの魔法使い

出会い

「一つひとつ手作りですから、似たようなものはありますが、まったく同じものは存在しません。」

陶器の専門店を訪問したのは、生まれて初めてだったかもしれない。
ずらっと並んでいる数々の食器の中で、不思議と「あ、これだ」と感じてじっと眺める1枚の皿。
そんな私の背中をそっと押すように、お店の女性が優しく話しかけてくれたのだった。

大きさは8寸(約24cm)のはずだけど、
実測値はひと周り大きい27cm。

食器は料理のきもの

以前、パーソナルカラー診断というサービスを受けたことがある。
ご存じの方も多いと思うが、自分の髪や肌の色に合った色を見つけてくれるというものだ。
オーダーシャツを作る機会があり、パーソナルカラー診断ができる友人に同行をお願いしたのだ。

シャツの生地を広げて、顔や首の辺りに重ねてみる。
友人曰く、同じ白系統の生地でも、微妙に色が違い、それぞれに見た目の印象が変わると言うのだ。
最初は、友人の診断結果を聞いても、その違いがよくわからない。
しかし、何枚も繰り返しているうちに「あ、これは顔が明るくなる」とか「クールな印象だな」などがわかってくる。
シャツを着るだけで、自分の印象が変わる。
まるで魔法みたい。。完成したシャツを着て、つくづくそう思った。

美食家であり、陶芸家でもある北大路魯山人は「食器は料理のきもの」だと言う。
料理の味は食器に左右されるのだから、食器選びは重要なのだ、と。
美味しい料理であればあるほど、それにふさわしい器が必要、とも。

つまり、同じ料理でも食器によって印象が変わるということ。
そしてそれは。美味しさに直結する重要な要素なのだ。

深さがあるので、いわゆる大皿料理をはじめ、
サラダやパスタなどにも使え、出番は多い

魔法

食器には、人間にとってのシャツと同じように、料理に魔法をかける役割がある。

沖縄で手作りされたこの大皿は、私の料理に魔法をかけてくれる特別な存在なのだ。

白い円は、窯の中で皿を重ねるために釉薬を塗っていないため。
ちなみに窯の中で一番上になったものには、白い円は存在しない(レアもの 笑)。

沖縄の陶器「やちむん」が買えるお店

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